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救急センター
概要
市川市は人口約50万人を抱える都市でありながら、市内に3次救急を担う「救命救急センター」が存在しません。これまで重症患者様の多くは市外への搬送を余儀なくされてきました。この地域課題を解消し、市民の皆様に安心いただけるよう、当院は「救急センター」を新設いたしました。
当センターの特徴は、従来のER型診療に加え、重症疾患に対しては救急医が初療から手術・集中治療までを一貫して管理する体制の構築にあります。初療から手術、ICU管理までを同一のチームが一貫して行うことで、診療の質の向上を目指し、一刻を争う病態に対して迅速かつシームレスな介入を可能にしました。
地域医療機関や消防と密接に連携し、2次救急から3次救急レベルの重症疾患まで、応需率の向上と迅速な受け入れに取り組み、24時間365日体制で市川市における救急医療の中核的な役割を担っています。
施設認定
- 専門医機構認定集中治療専門医研修施設
- 集中治療医学会認定集中治療専門医研修施設
- 専門医機構認定救急専攻プログラム基幹施設(※2027年度開始予定)
- 専門医機構認定救急専攻プログラム連携施設(※2027年度開始予定)
- 日本外科学会外科専門医制度修練施設
主な対象疾患
当センターでは、まずは重症外傷や緊急手術を要する外科急症を中心に、地域医療機関や消防と連携して順次受け入れ体制を拡充してまいります。
外傷・外科急症(ACS領域)
- 多発外傷、胸腹部外傷(交通事故、高所転落など)
- 急性腹症(消化管穿孔、腸管虚血など)
- 緊急手術、止血術を要する急性疾患
重篤な全身管理を要する病態
- 敗血症、多臓器不全
- ショック状態
- 重症熱中症、他
※心血管・脳血管疾患等の専門治療を要する病態については、学内の専門各科と密接に連携のうえ、適切な初期対応を行います。
特色
1. Acute Care Surgery (ACS) の実践
救急医が初療から緊急手術、その後のICU管理までを一貫して担当します。外科的治療と全身管理を同一チームが行うことで、情報伝達のロスを最小限に抑え、一刻を争う重症病態に対してシームレスで迅速な治療を提供します。
2. 高度な集中治療(Intensive Care)
人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)、持続的血液濾過透析(CHDF)などを用いた高度な集中治療に対応します。救急・集中治療の専門医が重症外傷、敗血症、多臓器不全などの重篤な疾患に対して治療にあたります。
3. 救急医療の質の継承と発展
救命の現場で培われた高度な技術を次世代へ確実に継承することは、大学病院の重要な責務です。指導医による徹底した技術指導と徹底した安全管理により、どの時間帯においても質の高い救急手術・集中治療を提供できる体制を次代へと繋いでまいります。